累積投票
「累積投票」とは、投票する人が、権利や持分の一単位につき選任される人の数の投票権を持ち、候補者に任意の配分で投票するものです。投票の最多数を得た者から順次、当選とされます。
株式会社の株主総会において、2人以上の取締役を選任する場合、株主のい請求により累積投票によって選任することができます。(会社法第342条)ただし、定款に累積投票によらない旨の定めがある場合、通常の投票によることになります。会社法で累積投票によることができると定められているのは以下の場合です。
- 累積投票による設立時取締役の選任(会社法第89条)
- 累積投票による取締役の選任(会社法第342条)
累積投票以外に、会社法には互選という用語が出ます。互選とは、投票される人の間で投票するということです。会社法の定めるところで互選によることができる例を以下に挙げます。
- 株式会社の代表(会社法第342条)
- 特別取締役による取締役会の決議内容の報告者(民法第373条第2項)
- 特別取締役による取締役会に出席する監査役(民法第586条)
- 清算株式会社の代表(民法第483条第3項)
- 持分会社の代表(民法第599条第3項)
- 清算持分会社の代表(民法第655条第3項)
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